もぐもぐと独逸

ならでは食と独逸物語。

ギリシア料理だとビフテキがチーズハンバーグだった話

日本ではUber Eatsが流行っているけれど、ドイツではhttp://Lieferandoというサービスがあってコロナ渦でよく使うようになった。

 

注文しようといろいろ見ていたら、ギリシャ料理のメニューに"Bifteki"、カタカナ書きすると「ビフテキ」を発見。これって日本でいうところのビフテキなのだろうか。

 

ビフテキといえば、藤子・F・不二雄『ミノタウルスの皿』の最後のシーンが印象的で、よく覚えている。話は、ある地球人が、宇宙船の事故である惑星に緊急着陸する場面から始まっていたと思う。牛によく似た種族ズン類が人間によく似た種族ウスを家畜として飼っている。主人公は自分を助けた美しい女の子ミノアに恋をするが、彼女は最高級の食用の家畜で、「ミノタウルスの皿」として大祭でズン類に食べられる運命だった。当のミノアはそのことを喜んでいる。主人公は命を助けようとするも、大祭で供されることを誇りに思うミノアとは話がまるで噛み合わず、失敗に終わり、ついに彼女は食卓へと運ばれていく。最終シーンの迎えの宇宙船の中で、主人公は泣きながらビフテキを食べるのである。立場を逆転させ、文化の違いを描き出した作品は冴えていて衝撃を受けた。レトロな表現で今はあまり見ない言葉だけれど、この漫画のなかではビフテキとは牛肉であり、画を見ると肉の塊で、ステーキである。

 

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じっさいビフテキといえばビーフステーキだと思っていた。が、注文して届いたのは、なんとチーズ入りハンバーグ! 塩胡椒とハーブが効いていて、容器からはち切れんばかりの大きさで、つけあわせには唐辛子をふりかけたフライドポテトヨーグルトときゅうりのディップ"Tyatziki"、ザジキが入っている。

  

ドイツでギリシア料理を食べたからといって、本場で食べるビフテキとは違うかもしれない。ドイツで食べたポルトガル料理は、リスボンに旅して食べたポルトガル料理とは違っていたし、日本の寿司だって、海外で食べるとどこか違う。ギリシアに旅してビフテキを食べてみたくなった。