もぐもぐと独逸

ならでは食と独逸物語。

甘くない。京都いせはん抹茶パフェは辛党男子も食べられる

f:id:vitamin18:20210329164239j:image

黄緑のお菓子を食べませんか、と言われたら勝手に蛍光色の黄緑を思い出して「そんな光っているものいりません!」なんて言いそうになった記憶がある。けれどそれがピスタチオとか和菓子の緑となれば話は別だ。これほど美しい緑の甘味はない。

 

抹茶アイス。美しく甘い京都の味。

 

京都の抹茶パフェなんてごまんとあってどこも変わらないよと思っている人には、この機会に声を大にして言いたい。それは違う。店によって違う。入ってるものや味わいの食べ比べを楽しむことこそ抹茶パフェ行脚の醍醐味なのだ。

 

写真は京都京阪本線出町柳駅の近くにある『茶房いせはん』というお店のいせはん抹茶パフェ。お店は広くない。こじんまりとしていて、清潔感があって、観光客向けというよりは地元の人がちょっとよいものを食べたくなって入るような雰囲気のお店だ。

 

このパフェ、甘くない。抹茶アイスもきなこアイスも、白玉も抹茶ゼリーも、ぜんぜんと言って良いくらい甘みがない。抹茶アイスと抹茶ゼリーは抹茶本来の「そのまんま」の味ががっつり味わえる。そういえば有名な甘味処『ぎをん 小森』のアイスに似ていたけれど、このパフェのほうが味が柔らかい気がする。

 

上に乗っかっているのは、濃厚な牛乳の味がするソフトクリーム(牧場の牛乳のような味!)と、しっかり形を残した粒あん。底に鎮座しているのは黒蜜ゼリー。ぐさりと突き刺されているのは八つ橋スティックだ。どれもほんのり甘みはあるものの、ベタベタな甘さとは無縁で、僅かな苦みと爽やかさがある。

 

甘いものが好きでないだんな氏も食べられたくらいの「ほとんど甘くないパフェ」。パフェなのに甘くないって、意外で新鮮で、かつおもしろい。抹茶の味を楽しみたい、でも甘いのは嫌だと思うなら、これだと思う。

f:id:vitamin18:20200110224642j:image

そしてこのパフェ、そばボーロも入っていた。これもほんのり甘いだけ。つまりは素材勝負の京都の誇りの結晶のようなパフェなのだ。お値段は、1300円。

 

ちなみに栗のパフェもあるのだけれどそちらは季節限定。定休日には公文式と化す、なんともいえない味のある素敵なお店で、出町柳駅からも歩いて行ける。出町柳駅の周辺は、伝統的な古都を感じつつも京都の生活感を感じることのできる場所。京都「ならでは」を感じるのもよいけれど、たまには観光名所以外の等身大の京都を感じるのも良いと思う。

 

と言っても、そこかしこに歴史的な建物や記念碑があるのが古都、京都。等身大の生活の中に歴史が何層にも散りばめられているようにも見える。「学生の町、京都」と「歴史の町、京都」を同時に感じることのできるエリアを、この店は居住まいを正して、いつもじっと眺めている。